紅茶舗サウザンドリーフ

ボーンチャイナのこと

ボーンチャイナのこと

ボーンチャイナのこと

紅茶をいれるのに欠かせない紅茶道具、ティーポットやティーカップ
その材質は、陶器や磁器・ガラスの他に銀製品や、ポットは鉄器などもあります。
こちらでは、その中から特におすすめしたい磁器のひとつ、ボーンチャイナについてお話しします。

ボーンチャイナとは?

薄手の白いティーポットやカップの底に「BONE CHINA」(ボーンチャイナ)という文字を見たことがありませんか?
【ボーンチャイナ】は、18世紀ごろのイギリスで発明された磁器のひとつです。
当時のイギリスでは中国磁器の人気が高く、それゆえ磁器を自国でも生産しようと考えていました。
しかし、中国磁器で使用される白色粘土の入手は難しく、代用として牛の骨灰を陶土に混ぜて使用したのが、ボーン(骨)チャイナの始まりです。
チャイナという名称は、その当時の磁器の多くが中国磁器であったことが由来となっています。
現在では、その優しくて透明感のある美しい白と、なめらかで艶やかな質感が多くの人を魅了し、日本では高級磁器として人気があります。
そんなボーンチャイナの定義は、「素地にリン酸三カルシウムの含有率が30%以上であり、灰長石およびガラス質からなるもの」とされています。

 

ファインボーンチャイナとニューボーンチャイナ

ボーンチャイナと似た名前を持つこの2つ。
さて、何が違うのでしょう・・・?
【ファインボーンチャイナ】は、「リン酸三カルシウムの含有率が50%以上」という最高級の磁器を指す名称です。
一般的なボーンチャイナに比べ、強度にも優れ、光に透けるような透明感、絹肌のような美しい質感があります。
そして、【ニューボーンチャイナ】というのは、1961年に日本で開発された新しい磁器のことで、ボーンチャイナによく似た風合いの磁器を独自に作りだしたことから「新しく生まれた(BORN)磁器」という意味で名づけられました。
そのため、ニューボーンチャイナには、牛の骨やリン酸三カルシウムが素地に一切含まれていません。
つまり、ボーン(BONE)チャイナとは別の物になるのです。

ティーポットやカップを選ぶ際に目にするボーンチャイナ。
とにかく丈夫で、保温力が高く、何より紅茶の「すい色」を最高に美しく見せてくれます。
機会がありましたらぜひ手に取ってみてくださいね。